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③【役に立つ寄り道・第1回】論理的思考を身につける⇒他科目の学習まで大きく変わる?

論理的思考が英語学習の基本中の基本であることは準備編で一貫して伝えてきました。今回は英語学習のみの話から少しだけ派生して、この論理的思考の大切さ・有効性について掘り下げていこうと思います。準備編に限らず、「役に立つ寄り道」というカテゴリーでこれからも本編内容から派生した英語学習そのものではない役に立つ記事を掲載していきます。今回はその第1回です。

   

論理的思考は英語以外の科目にも役に立つ?

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「科目」という言葉では範囲が広すぎるので、「小学校~高校の科目」だとして説明していきます。

まず数学を考えると分かりやすいでしょう。「出題」(スタート地点)に対して「妥当な・客観的にはっきりとした解答」(ゴール地点)があります。解答が「10でもいいけど11でも正解」ということは起こりえません。なぜなら「わたしは1+1=5だと思う」というような「主観・感情」は「妥当・客観的」と真逆にあるもので、出題は客観的(論理的)に問題を考えられるかどうかを試すためにあるからです。だから解答が一つに決まっているのです。

肝心の英語でももちろん同じことで、例えば「第三次世界大戦が起きた」という衝撃的な内容の英文を「世界はしばらく平和だ」と真逆に読んでしまっては文を書いて伝えている意味がなくなります。言語は内容を「客観的に(論理的に)」読んでもらえなければ存在している意味がないのです。

この文が新聞に載っているところを想像してください。ある人は「大変だ。世界大戦が起きてしまった」と読む一方で、「そうか、これから世界は平和か」と真逆に読んでしまっては、新聞で伝えることの意味が全くなくなるのはもう分かると思います。白紙で発行しているのと何ら変わりはなくなります。これでは英語という科目自体も成り立たないのはいうまでもありません。

つまり「客観的(論理的)」とは「誰でも同じゴール地点にたどり着くこと」です。先ほどの数学の解答の話と、この英文の意味を正確に理解することは同じことだというのが分かると思います。

これが英語以外の学習にも論理的思考が役に立つ理由です。役に立つどころか最優先すべきことなのです。

つまり、どの科目の学習でも詰まるところ「論理的思考力を鍛えている」と言えます。数学・国語・英語…と形を変えて鍛えられているに過ぎないのです。

 

小論文に論理的思考は役に立たない?

ほとんど全ての科目は「同じゴール地点」にたどり着くことを鍛えられていますが、小論文は違います。ゴール地点どころか、出題によってはスタート地点までも違うでしょう。

しかし、実は論理的思考力を鍛えるものであることに全く変わりはありません。他の教科が「用意されたスタート地点⇒ゴール地点」の論理的思考力を鍛えられているのに対し、小論文は「(自分で用意した)スタート地点⇒自分で用意したゴール地点」の論理的思考力を鍛えられているという違いがあるだけです。

つまり、どちらにしても準備編・第2回で伝えたように、「論理的思考」=「スタート地点からゴール地点まで妥当な・客観的にはっきりとした筋道を考え段階的に進むこと」を鍛えています。

「小論文=自由に書いていい作文」と考えるのは大きな間違いです。いかに道筋建ててスタート地点⇒ゴール地点を論理的思考で書くことができるかを鍛える科目です。【準備編・第2回】で「もう再来年が近いから今日は飲みに行けないんだ」と誰かに言われたら…と挙げた例と同じです。やはりどの科目の学習も「論理的思考力を鍛えている」ことに変わりはないのです。なぜあらゆる科目が同じことを鍛えているのかについては「役に立つ寄り道」の第2回以降で伝えていきます。こちらは学校の科目を越えて、社会人の方にも役に立つ内容になります。

 
何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55 [ 鈴木鋭智 ]