ゼロから進む英語学習の最短ルート! 誰にでも必ずできる徹底的暗記排除法

暗記を徹底的に排除した英語学習サイトとして、みなさんの英語力を飛躍的に高めることを目的としています

16【学習法編-4.文法編・第3回】文法書と問題集の2冊を使った「高速回転法」とは? 

前回「文法書」・「なるべく文法書と項目が同じ問題集」の2冊を用意して欲しい、という話をしました。

今回はこの2冊をどう使っていけば文法学習の最短ルートを進めるのかを解説していきます

なお、文法・構文(単文精読)・長文読解の3つは後に「講義編」を設けて授業をこのサイトで行っていく予定です。そちらも期待してお待ちいただければ嬉しく思います。

   

文法学習の「高速回転法」は「10日ワンセット」? 具体的な文法学習法を公開

thumbnail_roma_number
「高速回転法」という方法・秘訣については単語編・熟語編でお伝えしましたが、文法ではこの方法を少し工夫して用います。

具体的には「文法書の第1章を理解しながらしっかり読む⇒問題集の同じ項目を解いて、理由がはっきり分かりながら正解ならば『合格印』」というのが第一歩目です。ここで「合格印」を付けるのはあくまで「なぜその答えになるか他人にも説明できるもの」ものだけに限ってください。単語・熟語の暗記と違って、文法は全く同じ設問に出会うために学習するわけではないので、「たまたま」の正解ではマズいのです。必要なのは正しい文法知識の「理解」です。それが分かっていれば「合格印」です。

ここから次にまた同じ第一章をこなすのは文法の高速回転法としては不適格です。単語などの「意味のない羅列」を暗記しているのはないので、同じ項目を読んで・問題を解いても記憶で解けてしまうことが多く、次に同じ文法項目に出会っても形が違うと役に立たないからです。

そこで「第2章」へと進んで同じように文法書を理解しながらしっかり読む⇒問題集の同じ項目を解いて、理由がはっきり分かりながら正解ならば「合格印」と、どんどん次の章へ進んでください。

約20章を「10日で1周」できるように「1日2章ずつ」は進むのが目安です。しっかり理解しながら文法書を読む作業に初めは時間がかかるでしょうから、1日2章でも数時間はかかるでしょう。

この「10日ワンセット」を終えたら11日目からまた第1章に戻って同じことをします。ただし「合格印」の付いている問題は解かずに飛ばします。理由が分かって(根本を理解して)解けた問題に合格印がついているはずなので、わざわざもう一度解かなくても大丈夫です。11日目からはなるべく多くの新たな合格印を付けられるようにまたしっかり文法書を読んで問題に向かってください

「10日ワンセット」を繰り返して、全ての設問に合格印が付いたら1冊目の「問題集は」終了です。

 

いよいよ文法学習終了までの具体的な学習法へ

saikoro_color_3set
1冊が完了しても「文法学習が終了」とまで言えないのは単語・熟語と違って同じ文法知識でも切り口によってガラッと設問が変わるからで、3冊は問題集をこなしたいところです。ここでのコツは2冊目からはいきなり問題集に取り掛かってかまわないという点です。1冊目の設問全てに合格印が付くまで文法書を相当な回数読み返したはずなので、ここからは「設問が解けなければ文法書に戻って復習する」という使い方の方がムダがないでしょう。こうして3冊の問題集全てに合格印が付いたら晴れて文法を卒業できます。(どのような文法書・問題集を選ぶべきか迷う方のために、単語集・熟語集と併せてお勧めの本を次回紹介します)

さて、しっかり単語・熟語暗記の最短ルートをこなしてきた方は「あれ? 高速回転法って『7日ワンセット』じゃないの?」と思ったはずです。確かに「ヒトの記憶は8日目からガクッと落ちるので7日をワンセットにする」と述べました。しかしあれは「意味のないものの羅列」である場合です。文法はしっかり意味があるので、ワンセットを短くしすぎても設問ごと覚えてしまっているのか根拠から理解しているのかが自分でも分からないまま問題集が解けてしまう可能性があります。そこであくまで目安ですが「10日ワンセット」ほどが文法の場合には適しているのです

 

文法学習での最大のコツとは?

「文法用語をなるべく覚えないこと」が最大のコツです。例えば「独立分詞構文」という言葉を頑張って記憶しても1点にもなりませんし、実際に英語学習は進んでいません。ポイントは「独立分詞構文」を「使いこなせるか」だけにあります。使いこなすために便利なラベルとして文法用語があるので、文法用語を必死に覚えるのは本末転倒なのです。自分が混乱しそうになったときにだけ、頭を整理するために最小限の用語を覚えればいいのです。(これは後の講義編でさらに具体的にお伝えします)