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18【学習法編-6.構文編・第1回】あなたが今まで受けてきた間違った構文の授業とは?

単語編・熟語編・文法編と順にきて「構文編」に入ります。構文=単文精読とも呼ばれますが、簡単にいえば「1文に使われている単語・熟語・文法を全て使って論理的に読み、意味が分かること」を指します。今まで学習してきたことを全て使ってついに「英文」に触れることになります。当然この1文1文が集まって長文となるのですから、学習のゴールは近いことが分かるでしょう。そのためもちろん単語・熟語・文法に少しでも学習が足りないことは許されません。不安な方は今まで紹介した学習法通りしっかり身に付いているかを確認してからこの構文の分野に進んでください。

そしてこの構文の分野が学校の授業などで(予備校でさえ)教えられるとき、非常に意味のないことを聞く側は強いられています。「だから今まで英語が分からなかったのか」とその理由を知ることになると思います。まずこの点をお伝えしてから正しい構文の学習法を紹介していきます

   

「ダメな授業=結果だけを伝えて分かったつもりにさせる」とは?

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学校授業などで長年展開されているムダでしかない構文の授業をまず例に出します。

The truth that you know is important.という文があったとします。ここで「thatは関係代名詞なので、『The truth that you know』は『あなたが知っている真実』と訳しますね…」と進んでしまうのです。この一言目でこの授業はダメだと判断できます

それは「thatが関係代名詞だと初めから分かるくらいなら初めからこの授業など受けなくてもいい」からです。この最重要点を無視して進められる授業が横行しています。生徒はthatにマークを付け「関係代名詞」と書いて次へ進んでしまっておしまいです

 

この授業ではいったん分かったように思えても何の役にも立っていません。先に述べた通り「関係代名詞だと自分で判断できないと意味がない」からです。全く同じ文にこの後出会うことはまずないので、「どうして関係代名詞だと判断したか」という理解が必ず必要なのです。これが分かれば自分でどんな文でも読んでいく構文の力が身に付きます。これをせずに結果だけを聞いていては英語力は永久に上がりません。寝ていた方がマシでしょう。

 

視点を真逆に! 自分で構文が理解できるようになる真の学習法とは?

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「結果『から』伝えられる授業は全くムダ」と関係代名詞thatを例にして述べました。自分で根本から理解してどんな文でも読めるようにするためには「結果『に』正確にたどり着けるように読むこと」がカギです。つまり例で挙げたダメな授業の逆から学習しなければいけないのです。

この場合はthatがポイントになりますが、自分で「このthatは関係代名詞だな」と判断できるようにトレーニングするのが構文の学習だということです。

では具体的にはどうしたらいいのでしょうか? すでにヒントは上で述べてあります。「そこに使われている単語・熟語・文法を全て使って論理的に読んで、意味が分かること」という部分です。構文をいきなり学習するのではありません。単語・熟語・文法の積み重ねをフル活用して理解するのです。

 

thatの区別(基本5つ)
1 「that+不完全な文」(後ろに不完全な文が来るとき)  thatは関係代名詞
2 「that+完全な文」(後ろに完全な文が来るとき)  thatは接続詞・関係副詞のどちらか
3 「it is…thatで強調構文を作る(1.2の例外)」  熟語の一種なのでthat単独には意味がない
4   thatが代名詞(それ・あれ)  
5   thatが形容詞(その)  

 

この5つは単語・熟語・文法の学習で覚えた中に必ず含まれていて、それを「thatにはどんな使い方があるのか」という視点で整理しただけです

このように視点を真逆にしてください。文中にthatを見つけたらこの5つの使い方がすぐに頭に浮かぶまでトレーニングするのが、単語・熟語・文法と一体になった構文の真の学習法です。もちろん最初からこれができるわけはないので、多くの文をこなして行くのです。

そしてこの5つが頭に浮かんだら「可能性を排除していく」のがコツです。ヒトは正解をいきなり選ぶより不正解を選ぶ方が得意だからです。この詳しい解説から次回はスタートします。