ゼロから進む英語学習の最短ルート! 誰にでも必ずできる徹底的暗記排除法

暗記を徹底的に排除した英語学習サイトとして、みなさんの英語力を飛躍的に高めることを目的としています

⑦【学習法編-1.準備編・第3回】勝手には決められない! 英語学習を進める絶対の順序とは?

みなさんが「さあ英語の勉強を始めよう」と思い立ったとき、何から手を付ければいいのでしょう?

「もうする入試だから単語なんてやっていられないな。長文から始めよう」・「文法さえ分かれば大丈夫でしょ」というように好きなところから学習することは許されません。英語という一つの言語を理解しようとする以上、自ずと決まっている最短ルートがあります。どんな個々の事情があれ、「学習の順序を変えること=最短ルートから外れること」です。ではその絶対の順序を具体的に紹介していきます。

   

   

<単語→熟語→文法→構文(単文精読)→長文読解>という順序を絶対に崩せない理由とは?

見出しですでに挙げてしまいましたが、これが絶対の順序です。なぜこの順序になるのかはもちろん論理性があります。熟語=単語が含まれる・文法=単語・熟語が含まれる・構文=単語・熟語・文法が含まれる・長文=構文の集まり、だからです。

つまりそれぞれの項目は独立しているのではなく内包関係にあるのです。そのため、「長文読解からやろう」と単語や文法を知らずに逆行することは絶対にできない関係にあります。また「文法だけやろう」というように部分的に学習することもこの内包関係によって許されません。「許されない」というより「不可能だ」と言った方が正しいでしょう。私が「許さない」と決めたわけではなく、原理的に不可能なのです

このように学習順序の最短ルートは論理的に自然と決まっており、あえて逆らう意味がないと分かっていただけたと思います。

 

すでに学習を始めてしまっていたらどうすればいい?

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このサイトを読んでいただいている方の中には「もう学習を始めてしまっているから、最初からの学習法を教えられても意味がない」と考える方もいるでしょう。

そこで振り返って見て欲しいのですが、すでに始めてしまったその学習はきちんと見についていて・しかも論理的なものでしょうか? 簡単な例を挙げると「単語学習はもう終えた」といえるのは、身につけようとした単語集からどの単語の意味を問われても全て1秒以内に言えることを指します(なぜ「1秒」なのかは後に解説します)。これができないのであれば単語学習はまだ終わっていないので「最初から」学習することになります。

もし「身につけたつもり」の単語集の意味が1個でも1秒以内に出てこない方は、このサイトにしたがって「最初から」学習を進めてみてください。もちろん例えば「単語の意味が全て1秒で」ができている方は熟語の項目から読んでいただくことも可能ですが、それぞれの項目を通じて最短ルートで英語力が必ず高まる学習法を体系的に伝えていきますので、最初から読み通していただくのが理想的です。

 

⑧【学習法編-2.単語編・第1回】 いよいよスタート! 単語暗記「だけ」から英語学習は始まる

「英語学習には絶対の順序があり、単語はその最初でなければならない」と準備編で伝えました。

英語を構成している一番小さいパーツである単語を知らずに理解できる訳がありません。

今回は最短ルートでの英語学習の最初の項目、単語学習についての第1回目です。

   

 

「長文を読みながら分からない単語が出てきたら調べながら進めばいい」というのは大きな間違い?

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高校のカリキュラムなどでよく見かけますが、長文を読み始めるという教え方があります。「英文を読みながら分からない単語が出てきたら調べながら覚えて読み進めればいい」などと教えられるわけですが、あまりに非論理的です。

まず「分からない単語」とは何でしょうか? いきなり長文の授業に入るわけですから、例えば高校1年生であれば中学単語以外は全て「分からない単語」になります。それを全て調べながら文中に出てくる文法だけを説明されつつ長文を読むというのは、何もしていないのと同じです。

調べながら長文を読んでも文章の流れが頭に入りにくい上に、何より調べるだけでは単語は覚えられません。文法もある項目だけを説明されても身につきません。このような授業ならば寝ていたほうがマシだと断言できます。

 

最小パーツから学習し、暴走運転を防ぐ!

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単語は英語の最小パーツですから、身に付けないとそのパーツで出来上がっている文章が理解できるわけはありません。大学受験・TOEIC・英検などそれぞれの目的に必要な分(後に詳しく説明しますが、目的別の単語集1冊で十分です)を最初に全て暗記しない限り先に進んではいけません。

上の例で文法も長文に出てきたものだけを教えられることがあるといいましたが、これも非論理的です。後に文法の項目で詳しく解説しますが、順序を無視して虫食い的に学習しても意味がありません。ハンドルとアクセルだけを習ってブレーキは知らずに車を走らせようとするのと同じただの暴走運転です。文法を学ぶにはまたその中に絶対の順序があるので、最終的にきちんと車を運転できるようになるのです。

話を単語に戻すと、単語の学習が終わるまではそれ以外の英語学習はしなくてかまいません。最小パーツを身につけるまでは先に行けるわけがないので、したくてもできないのです。

今、これを読んでくださっているのが高校生かもしれません。「単語だけと言っても文法も長文も授業があるし、試験もあるから…」と心配になる気持ちはよく分かります。感情としては理解できますが、論理的には全く理解できません。ただ学校を卒業すればいいのであれば別ですが、「英語力を上げる最短ルートを進みたい」のであれば、決断・勇気も必要です。授業は聞かなければいいし、試験もできなくていいでしょう。最短ルートをしっかり進みさえすれば授業や試験の内容など数ヶ月で自然と追い越してしまいますので、最初の心配は実は必要ないものです。

 

どうしてみんなが単語学習で挫折するのか?

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学習順序が最初の単語で挫折して止めてしまうということは、何もしないで英語が苦手なまま終わってしますということです。これが非常にもったいないことなのです。なぜなら <単語→熟語→文法→構文(単文精読)→長文読解>という最短ルートの中で、実は単語学習が最も苦しいからです。それが最初に来るので英語学習自体に挫折してしまう方が多いのです。

なぜ最も苦しいかというと、「意味のないアルファベットの羅列とその意味を暗記しなければならないから」です。ヒトは意味(理由)のないものは暗記しにくいということは準備編で伝えました。語源や接頭語・接尾後に着目すればすべてが意味のない羅列ではないのですが、基本的には意味がないものを暗記しなければならないのが単語学習です。例えば「boy」はなぜ「少年」という意味なのかという語源を探っている時間があれば暗記してしまうべきでしょう。

「意味のない羅列」を暗記するということは「論理的ではない羅列」を暗記するということなので、このサイトのテーマである「暗記を徹底排除」と背反するように思われるでしょう。最短ルートの中で最も暗記が多いのは事実ですが、「完全排除」はもちろんできなくても「徹底排除」は単語学習においてももちろん可能です。

次回から、どうやったら「暗記もの」の代表格である単語学習でどうすれば暗記を「徹底排除」できるのかという核心に具体的に迫っていきます。

 


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⑨【学習法編-2.単語編・第2回】 単語学習の極意「森を見てから木を見る」とは?

今回から本格的に単語学習の内容に入っていきます。論理的思考を最大の武器として英語学習を進めようとする当サイトの(私の指導法の)中で、「論理的ではないバラバラなアルファベットの羅列」である単語を暗記することは一見無理なように思われます。
しかしそこでもしっかりと論理的思考を活かし、最短ルートで単語を身につけることができる学習法を紹介していきます。

   

「1日にいくつ覚えられるかな?」から考えるのが大きな落とし穴?

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大学受験生を例にすると、中学単語は身に付いているとして新たに暗記しなければならない単語は約2000個です。どの大学を受けるにも大差はなく、単語集に載っている単語にも差はほとんどなく、装飾の違いだけです。これはどの単語集を編集する際も多くの大学の過去問を集めた中からよく出る単語を抽出して載せる単語を決めているためです。

そこで単語集選びは「大学受験用」であれば自分が読みやすいものを1冊用意すれば十分です。これは他の試験でも同じで、TOEIC受験生なら「TOEIC受験用」・英検2級受験生なら「英検2級用」が1冊あればかまいません。

さて、仮に大学受験生が2000個の単語を暗記しなければいけないとします。ここで多くの方がハマって抜け出せない落とし穴が「1日いくつ覚えられるかな?」という発想です。「2000個」という「森」から考えずに、「1日いくつ覚えられるか」という「木」から考えるといつまで経っても単語は覚えられません

「1日20個なら確実に覚えられるだろう」と目標を決めて単語集をスタートしたとします。単語は1番~2000番まであるので1日目=1番~20番・2日目=21番~40番…と進んでいくことになります。ということは1冊の単語集を終えるのに100日かかります。ここで大問題があります。100日目に本当に「終えた」ことになるのかという問題です

試しにテストをしてみるとすぐに落とし穴にハマっていることに気付きます。2000個のうちからランダムに10個を出題したとしたらおそらく1個正解できれば奇跡(というか偶然)でしょう。例えば1番~20番の単語がテストされたとすると100日前に覚えた(つもり)の単語は答えられるでしょうか? おそらく無理でしょう

「単語=意味のないアルファベットの羅列」なので「人の顔と名前」に置き換えると分かりやすいでしょう。顔と名前には論理的なつながりがないからです。つまり顔を見ただけで100日前に1度会っただけの人の名前を思い出せるか?ということと同じです。その間の100日で2000人と会っているのですから、なおさら無理でしょう。

 

「森から考える」ことで単語暗記が劇的に変わる?

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つまりこのやり方では「まだ覚えられてないな」と101日目からまた1番~20番を暗記し始めても永久に単語集が終わらないのです。このようなやり方をしてしまっているために、多くの方が最初に身につけるべき単語の段階で脱落して英語ができないままになっています。

2000個というゴール(森)から論理的に考えずに適当に単語学習を始めるからこのような結果にしかならないのです。そこでこの「2000個から逆算」することが論理的に単語を暗記するということになります。このことで今まで苦しんでいた単語暗記が劇的に変わります。

では具体的にどうすれば論理的に単語を暗記できるのか、これを次回の単語編から紹介していきます。

 

⑩【学習法編-2.単語編・第3回】「7日」という分かれ目を利用する単語暗記の「高速回転法」とは?

「2000個から逆算」することで論理的に単語を暗記できると前回述べました。

逆算するということは具体的にどういうことか、そしてそれが単語暗記という一番の「暗記もの」をどれだけ簡単に乗り越えられるかを解説していきます。

   

ヒトの暗記は「7日」が分かれ目?

thumbnail_week_mark 平均的な人が単語のような意味を持たないものを暗記すると、「50%以上覚えていられるのは7日まで」というデータがあります。8日目から急激に下がり、10日目には10%ほどになります

単語2000個を覚えるのに100日かけることのムダさをお話しましたが、10日目でさえ10%しか覚えていられないものを100日後に覚えているわけがありません

この「8日目から急激に忘れてしまう」という特性を逆に利用するのが「高速回転法」です。いくら頑張って暗記した単語も「8日目からは忘れてしまう」⇒「7日間で1番~2000番全てを暗記して、8日目からはまた1番からスタートする」という手段です。つまり「忘れてしまう前にまた同じ単語に出会う」というのが最も論理的な暗記法です。

この「7日ワンセット」×1周だけではもちろん身に付かないので×5周は必要だと思ってください。日にちを空けるとその分忘れるので休む日を作ってはいけません。これが「高速回転法」と名付けている所以です。1周目では20%ぐらいしか思い出せなくても2周・3周…と繰り返していき100%にするのです。

つまり、2000個÷7日=1日約300個を暗記していくことになります。これで35日(5周)あればほとんどの方が2000個を身に付けて、単語暗記は終了して次の項目に進むことができます。単語集を捨てても大丈夫な段階までたどり着くことで初めて「単語暗記終了」と呼んで、次の項目にいくことが許されます。

 

「苦労したくない」という感情がさらに大きな苦労を生む?

「そんなの無理だよ」と決めつけなくても大丈夫です。具体的なやり方はきちんと紹介していきます。そして何より思い出して欲しいのが「無理にないように1日20個」と決めて暗記した場合には100日しても全く暗記が終わらないどころかおそらく1個も覚えられないということです

つまり「暗記したくない」・「苦労したくない」という感情だけで決めた「1日20個」というやり方は逆に「暗記が終わらない」・「かえって苦労する」という結果に終わるということなのです。

英語という一つのものに向かっている以上、最短ルートが存在します。そのルートをきちんとたどって苦労を避けるためには単語暗記法でさえまず感情ではなく論理的に考えなければならないのです。

では次回から実際どのようにしたら「高速回転法」で暗記できるのかを解説していきます。

 

11【本編-2.単語編・第4回】単語暗記の「高速回転法」の全てとそのコツを公開!

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前回に引き続き暗記すべき単語が仮に2000個であるとします。そのとき「高速回転法」を具体的にはどのようにすれば活用できるのかを解説していきます。

 

   

 

   

 

「1日300個」暗記を必ず達成するコツとは?

 

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前回お話した通り、2000個を暗記しなければならないとすると1日に暗記しなければならないのは約300個になります。

ここでの「暗記」の定義をはっきりさせておくと、

①「単語集に載っている単語の意味(和訳)全てが1秒で思い浮かぶこと」です。

②「英語⇒日本語」だけでいいこと・「1秒」でなければいけないこと

の2点がポイントです。

 

なぜ「日本語⇒英語」は要らないかというと、「英語⇒日本語を短期間で繰り返し暗記しているうちに嫌でも覚えてしまうから」というのがその理由です。

「顔⇒名前」を繰り返し覚えているうちに名前を見ただけで顔が浮かぶようになるということです。

 

「1秒」でなければならないのは「時間をかけてやっと思い出すレベルでは長文読解で使えないから」です。そもそもなぜ単語を覚えるかというと、単語テストのためではなく文章の中に出てくるときに意味が分かるようにするためです。

 

ということは長文の中で何度も単語集で覚えた単語が出てくることになります。出てくるたびに止まって単語の意味を考えているようでは、実際に試験で時間切れになる・文章の前後関係を忘れてしまい読解が成り立たない、ということになり使い物にならないのです。

 

単語集の和訳を隠して英単語だけが見えるようにして、意味が頭に浮かぶかどうかを1番からどんどん進んでください。

 

初見のとき(1周目)はほとんど意味が分からないはずですが、次に見たときには頭に浮かぶようにしっかりと目に焼き付けてください。もし意味が全て浮かぶ単語があれば合格印を付けましょう。

 

単語を知らないから単語集を覚えようとしているわけですから、この時点では合格印はまだほとんど付いていないでしょう。ゼロでも全く気にすることはありません。

 

こうして300番の単語までたどり着いたらまた1番に戻って2周目に入ります。

 

ここからが勝負です。コツは「その日に合格印が付いた単語はもう見なくていい」ということです。2周目が終わったときには10%ぐらいは合格印が付いているでしょうか。合格印の付いている単語はもう見なくていいので3周目は残りの90%で同じことをします。

 

1日目の暗記を止めていいのは300個全ての単語に合格印が付くときです。

おそらく5時間も6時間もかかるでしょう。

しかし、英語の学習はまず単語だけでいい上に、一つの単語に対しては1回でも意味が思い出せれば合格印を付けてその日はもうチェックしなくていいのです。その代わり、この作業は8時間かかっても10時間かかっても止めてはいけません。

 

2日目は当然301番~600番の単語で同じことをします。こうして7日ワンセットで2000個全てに合格印が付くまで絶対に毎日頑張る必要があります。

つまり「7日ワンセット×5周」という高速回転の1日の中にさらに高速回転が入っているということです。

 

1日でも1単語でもサボってしまうとまた「苦労から逃げるからこそさらに大きな苦労をする」ところに戻ってしまいます。

そして英語学習の中で一番厳しい単語暗記の中でもこの「7日ワンセット」の1周目を始めたときが一番厳しいので決して諦めずに乗り越えてください。

これよりも辛い時期はもう来ませんし英語学習をする上で単語暗記は絶対に避けられません。そしてこの方法が最も論理的で暗記の苦労を排除していることは8日目に早くも分かります。

 

「7日ワンセット」2周目からの具体的暗記法

 

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8日目から「7日ワンセット」の2周目を始めます。8日目は1番~300番にまた戻るのですが、1日目に付いた合格印はあくまで1周目のものなので、「2周目の合格印」を付けるためにまた「全ての」単語の意味が浮かぶまで同じ作業をします。

 

ここで1日目よりもはるかに楽になっていることに気付くはずです。中6日しか開けずに同じ単語に出会っているので20%~30%の単語は最初から合格印が付くはずだからです。こうして「7日ワンセット」をさらに休まず何周もすることで「同じ単語に出会うまでの間を最短にして暗記する」ので最短の単語暗記が可能になります。

 

「単語学習終了」になるのは初見で全ての単語の意味が1秒で浮かぶようになったときです。「7日ワンセット」×5周ほどで終了となる方が多いと思いますが、もし終わらなければ終わるまで繰り返せばいいのです。

 

何周かかろうがそれが単語学習の最短ルートであることは論理が保証しています。他人とスピード争いをしているわけでもありません。「1秒」と「1日もサボらない」ことだけに集中してください。

こうして単語暗記終了となり、二度と苦労することはなくなります。

最も大切なことなので繰り返します。ここが一番苦しいのですが決して諦めないでください。ここで紹介したのは「最も苦労しないための苦労」です。

 

 

 

 

*1:ここに脚注を書きます暗記すべき単語は「高速回転法」を使って徹底的に暗記を排除すべきだということを前回から紹介しています。

12【役に立つ寄り道・第5回】頭が良くなければ英語学習はできないのか?

準備編に始まった当サイトも、本編の単語編までを終えました。英語学習の最短ルートの本格的なスタートを切ったところということになります。単語編で本格的な学習法を紹介した今、「頭の良さ」と「英語学習」について考えてみたいと思います。

   

英語学習における頭の良さと最短ルートの関係とは?

単語学習の方法について前回まで紹介してきました。「7日ワンセット×約5周で2000語を暗記する」という具体例を挙げて紹介したわけですが、これは論理的に考えて暗記を徹底的に排除した単語暗記の最短ルートです。つまり、頭がいい人であろうと悪い人であろうと「最短ルート」であることには変わりないので、同じ方法で学習することになります

例えば2000語を覚えるのに「7日ワンセット」×2周で済んでしまった人は10周かかる人より頭が良いといえるでしょう。ポイントはそこで「英語は自分に向いていない」などと判断する理由は何もないということです。2周で済む人より8周多くやればいいだけなのですから、仮に頭が良くないことのハンデがあるとしたら時間がかかることだけでしょう。当サイトの通りに学習すれば進むのは間違いなく最短ルートなので、時間がかかってもムダや後退などは決してありません。必ず同じところに最短でたどり着くようになっています

よって他人と比べて「頭が良い」「頭が悪い」と区別することや相対的なスピード争いをすることは全く意味がなく、それを気にするヒマがあるならば最短ルートを踏み外していないかを常に気にしてください

 

ムダな努力は人を裏切るが、最短ルートの学習は人を裏切らない

pak85_desk15215645_tp_v1-2 「努力は人を裏切らない」は英語学習においてはただの綺麗事です。ムダな努力はいくらしても裏切られます。もちろんそれぞれの人生にはそれぞれの目的があるのでムダなことなどないと筆者も思いますが、残念ながら英語学習においてのムダは本当にただのムダで終わります。「英語を身につけるという決まった目的があるから」です

最短ルートに目を向けず論理的な裏付けのないムダな努力を積み重ねる人こそ「頭が悪い人」です。つまり、スピード争いではなく最短ルートであるかどうかという学習の質に目を向け続けることができれば、すでに「頭の良い人」だといえます。周りを気にせず、最短ルートをたどることだけに集中して学習を進めていってください。

13【学習法編-2.熟語編】単語暗記とここが違う。熟語暗記での「高速回転法」とは?

今回は新しく熟語編に入ります。ここを読む方は「単語編」をクリアしていて単語暗記が済んでいることが前提となります。熟語暗記にも単語暗記と同じく「高速回転法」を用いるのですが、少し使い方を変えなければいけません。この違いを中心に熟語暗記の方法を伝えていきます。

   

熟語暗記に必要な量は単語の半分? 質も違う?

TOEIC対策の単語集を買ってきて前回まで解説した高速回転法で暗記し終わったとします。その単語集が「2000語」レベルだったとしたら同レベルの熟語集はおよそ「1000語」になります。これはもちろん大学受験用の単語集・熟語集の関係でも一緒です。例えば「英単語ターゲット1900」という単語集があり、その名の通り1900語掲載されていますが、同レベルに設定されているのは「英熟語ターゲット1000」です。つまり暗記するのは約半分の量で済むことになります。単語編でお伝えした高速回転法を頑張ってクリアした方なら必ず暗記できる量です。

さらに質も違うのでさらに暗記量は減ります。準備編・第3回で述べた通り「熟語には単語が含まれている」からです。「当たり前じゃないか」と思う方も多いでしょうが、ここに単語暗記にはない熟語暗記だけのコツと難しさがあります。

 

熟語暗記は「仕分ける」ことから始まる?

fcfg100113202_tp_v1 「意味のないアルファベットの羅列とその意味を暗記しなければならないから」そして「ヒトは意味(理由)のないものは暗記しにくい」という理由で「高速回転法」を用いた単語暗記法を公開したのですが、熟語ははたして「意味のないアルファベットの羅列」といえるでしょうか?

これはYESでもありNOでもあります。

例えば「go to bed」は文字通り「ベッドに向かう⇒寝る」という意味です。これは構成している単語同士の意味が中学生レベルの学習を理解していれば分かるのでもはや「意味のないアルファベットの羅列」ではなくなり、すんなり頭に入るので特に暗記する必要がないでしょう

では、「stand for~」=「〜を表す」ではどうでしょう? 「え?なんでstandなのかな?なんでforなのかな?」となり、「意味のないアルファベットの羅列」に見えるので、考えているより暗記してしまった方が早いといえます。実は「for=~に向けて」・「stand=立ち上がる」ので「~に向けて立ち上がる」⇒「意思を外に出す」⇒「~を表す」というように意味はきちんとあります。しかし「自分にとって」意味のない羅列に思えたら暗記する必要があるのです。

この後者の熟語に対して「高速回転法」を用いて暗記するわけですが、単語と違ってそれぞれの知識によって「そもそも暗記しなければならないか・その場で考えれば分かるか」に熟語は分かれるので各自で暗記量が分かれることになります。「暗記を徹底的に排除」という筆者の指導法からすると「暗記を排除したいがために含まれる単語からなるべく考える」ことが理想なのですが、「考えようとしすぎて時間がかかるくらいなら本末転倒だから暗記した方がいい」という判断を各自がしなければならない点で画一的な方法を紹介するのが最も難しい分野だといえます。

もちろん「高速回転法」を用いて暗記する後者のタイプの熟語に対しては「7日ワンセット」・「1秒で全ての意味が頭に浮かぶ」などのルールは単語暗記と全く一緒のやり方で身に付けていきます